2015年3月9日に「Zenfone2(ゼンフォン)」が台湾で先行発売されました。
製造メーカーのASUS(エイスース)は日本のSIMフリー市場に積極的に参入してきています。
日本版の発売が待ち望まれる中、今回は題名にもある通り台湾までZenfone2を購入しに行ってきました。
台湾で購入する今回の企画は、人気のニュースサイト「GIGAZINE(ギガジン)」の記事を参考にしています。
企画としてはパクリですが、日本で発売される予定のZenfone2は欲しいスペックだけ発売されないので、Expansys(エクスパンシス)などの輸入通販サイトでの購入も考えました。
でも、実際に台湾のスマホ事情、台湾のSIMなどを体感して、GIGAZINEのレビューのような形で書いてみようと思い立ったわけです。
参考にした記事はこちら
さあ、どんな台湾取材になったのか。
行ってみましょう!
Contents
まずは台湾へ向かう
今回、スマホに興味がない職場の後輩も連れて、急遽ゴールデンウィークの4日前に航空券を取りました。
現地ではZenfone2は品切れなのか、あっさり購入できてしまうのかが分からないまま飛立ちました。
無事に「台北桃園国際空港(とうえんこくさいくうこう」に到着しました。
このアーチ状になった入国ゲート前が印象的で、とても綺麗な国際空港です。こちらは第一ターミナルで、第二ターミナルにはこのアーチはありません。
まずは台北市内でも使えるSIMカードを買うことに。ちなみに空港内はFreeWi-Fiが利用できますよ。
入国審査とスーツケースを回収したら、右の壁に沿って進みます。すると、人だかりが見えてくるので、そこがプリペイドSIMの売店です。
まずは滞在中に利用するプロバイダ選びます
出典:http://monosqu.com/2016/05/28/3043/
3社あるSIMの中でGIGAZINEの記事とは違うSIMということで「中華電信(ちゅうかでんしん)」にしました。
どのプロバイダもそれほど差はないということでしたが、「中華電信」が広範囲で安定しているとのことなので初心者向けだと思い購入しました。
列に並んでいるとおそらく韓国の若者の男女だと思いますが、結構スムーズに慣れた様子でSIMカードを購入していきます。
この様子をみて、「やっぱり日本はSIMフリーに乗り遅れてるな。」と感じました。
自分の周囲での話に過ぎないですが、海外旅行で出発前にWi-Fi借りる人は少数派、行った渡航先でSIMカードを差して使える人=「SIMフリーのスマホを使っている人」はゼロです。
そういったことをすでに空港で感じられたのは良い収穫でした。
さて、今回は2泊3日の滞在時間なのでプランAで申し込みます。手続きは申請書類とパスポートを見せたらスマホを店員に渡してください。手際よくすでに差さっているSIMを抜き、ZIPロックに入れてくれ、そして台湾のSIMへ入れ替えてくれます。
細かい設定もしてくれ、使える状態で渡してくれます。
POINT海外旅行先では何かと不安が付き物なので、日本と同じようにスマホが使えることはかなり心強いです。
台北市内へ向かう
まずはひとつ目的を達成したので、意気揚々と空港から高速バスに乗り込み台北市内へ向かいます。
24時間運行しているリムジンバスは120NT(470円程度)です。時間は約45分ほどで、社内は案外広いです。
社内に数台あるモニターには台湾のTVドラマなのでしょうか、結構卑猥な番組が放映されていました。(笑)
台北駅前に到着
早速、今回の目的であるZenfone2を購入しに「光華商場(こうかしょうば)」という大型電機店へ向かいます。
本来であれば、いろいろ寄り道をしてから最終目的地へたどり着くのがストーリー的におもしろいことは分かりつつも、海外旅行初心者でもある私にはそんな余裕はありませんでした。
出典:波無人 HHC
光華商場に到着しました。
11時からの開店で、10分前に到着しました。すでに入り口は開場していて、中に入ってみると2Fに小さなPCショップがたくさんあります。
ただ、徐々に開店していくゆる~い感じだったので、1Fのコンビニでコーヒーを買って、コンビニ前にある休憩所でくつろいでから再び2Fへ向かいました。
実は1Fの奥にはASUS(エイスース)の正規ショップがあります。
そこでは当然売られているはずなので、2Fのローカル店でいろいろ交渉したり、現地の雰囲気も体感してみようと思ったわけです。
はじめての台湾、はじめての値引き交渉
2階はマニアックなエリアでした。
PCパーツがずらりと並ぶブースや、盗聴器のようなもの、そしてたくさんのスマホが売られていました。
そしてすぐにZenfone2を発見しました。
今回購入する機種のスペックはこちら
メモリが2GBで内部ストレージが16GBのグレードです。
画面サイズが5.5インチでバッテリーが3,000mAhもある優秀なSIMフリースマホです。
台湾に値引き文化はあまりないのかも?
まずは欲しい機種の値段を聞いてみると「5,990台湾ドル」と電卓で教えてくれました。
その日のレートは1円=3.9台湾ドルだったので、日本円だと23,361円でした。もちろん税込なのでこれはかなり安い買い物になりそうです。
すでに価格としては満足な結果でしたが、価格交渉したり、ほかの機種も一旦見てみたかった。
たとえば日本で発売している機種「ZE551ML-32GB」、これは今回購入を考えている機種ZE550ML-16GBのディスプレイ解像度を上げたもので、内部ストレージも32GBとなっています。
確かに見比べるとキレイで、ボディも金属風の質感で高級感も感じました。ただし、カラーバリエーションがグレーとレッドしか在庫がなく、どちらがいいかは価値観のレベルになってきます。
ちなみにZE551ML-32GBの価格は「6,990台湾ドル」だったので、日本円で27,261円とやはりコスパが高いと感じました。
日本で発売されている同じスペックで38,664円(税込)なので、日本版となるだけでこの価格差は正直意味不明です。
さて、すこし寄り道をしましたがコスパを重視するということで、予定通り「ZE550ML-16GB」を購入します。
結局、どのショップも本体価格は全く値引きをしてもらえず、ブラックとホワイトの2台を購入し、そこに純正のフリップカバーも1つ購入しました。
少額ですが、フリップカバーは値引きができるようだったので値引きしてもらいました。
正面下部の削り出しが光っていて存在感があります。
純正のフリップカバーもマットは質感が本当にかっこいいです。
実際に手に持って触ってみると上位クラスのボディ違って、このマットな質感がとても手に馴染みます。個人的にはこちらのほうが見た目も、さわり心地も好きです。
目的は無事達成できたのでホッと一安心です。
今回の突撃取材を通じて感じたこと
まずは、お断りをしておきますと、日本国内で使用できるスマホには必ず「技適マーク」というものが必要となります。
電波法で決められており、結論から申しますと台湾版のZenfone2には技適マークはありません。
ただし、渡航者用の措置で約90日間は技適マークがなくても日本国内で使用できるので、みなさんはその範囲内か、海外用のスマホとしてお使いください。
ということで、今回は初めて海外にスマホを買いに行ったわけですが、非常に楽しくてそして良い買い物ができたと思います。
日本に戻ってZenfone2で撮影したホルモンの写真。
カメラの性能もバッテリーの持ちもいいですし、旅費のことを考えると割高に感じるかもしれませんが、しっかり観光もしてきたので満足できました。
冒頭にもつぶやいていましたが、日本のSIMフリー市場はまだまだこれからです。すでに先を行く台湾や中国メーカーがこれからどんどん日本市場へ押し寄せてくると思います。
しかし、それは鎖国だった日本に明るい未来をもたらしてくれるものだと思っています。
みなさんもぜひ海外のスマホ事情に興味をもって、実際に購入をしてみてください。