チケット払い戻しの実務：返る/返らない・期限・手順を1本で整理【2025年版】

チケットの仕組み音楽ビジネス家計最適化

公演が飛んだ。アプリを開く指が止まる――「どこまで返る？」「期限は？」「何からやる？」。ここでは一次情報に基づく“線引き”と、実務の手順をまとめておく。

結論（3行）

• 返る/返らないは会社・受付方式で差がある。代表例：ぴあはチケット代＋システム＋発券＋特別販売利用料は返金、決済手数料は対象外。出典
• 期限はシビア。受付期間を過ぎると不可。まず「購入履歴」→該当公演の払い戻し案内を即確認。出典
• 返金経路は「支払い方法×受け取り方法」で変わる（例：クレカは自動処理、店頭/配送は口座振込やCASHPOST等）。出典

返る/返らないの“線引き”早見

※同じ会社でも受付方式（抽選/先着・受取方法）で扱いが変わる。必ず各公演の案内を確認。

払い戻しフロー：支払い×受取の組み合わせで変わる

• クレカ決済：原則、元の決済へ自動返金（期間は主催から資金が届いて以降。国外例：Ticketmasterは14〜21日目安）。出典
• コンビニ等で入金：口座振込型（ぴあ=GMO-PG送金、ローソン=CASHPOST経由など）。店頭現金返金は枠や上限ありのケースも。出典
• 紙チケット配送：返送必須→確認後に口座振込。出典
• 電子チケット：マイページで手続き→口座登録/CASHPOST等で受け取り。出典

ケース別の考え方

• 中止：多くが一括払戻し（口座/元決済）。紙チケットは返送要。出典
• 延期：振替参加可/不可で分岐。参加不可の場合に限り払戻しあり、など公演別。出典
• 内容変更（出演者変更・一部演目中止等）：主催告知の“対象可否”に従う。出典

実務チェックリスト（保存推奨）

1. 購入元の申込履歴を開く（メールの案内URL/マイページ）。
2. 受付期間と返金方法（自動/手続）を確認。
3. 紙チケットは返送方法（書留/特定記録/宛先）をチェック。
4. 口座返金なら名義・フリガナ・支店等の入力ミスに注意。
5. スクショで申請完了画面を保存（トラブル時の証拠）。

備え（収益化の導線にもなる“選択肢”）

テンプレ：主催者への問い合わせ文（必要時）

件名：◯月◯日◯◯公演の払い戻し条件について（注文番号：XXXXXXXX）
本文：
お世話になります。購入者の◯◯です（申込メール：xxxx@example.com）。
本公演の【中止/延期/内容変更】に伴う払い戻し条件について、
・対象となる項目（チケット代、システム、発券、配送、決済手数料 等）
・受付期間と手続きURL
・返金方法（自動返金/口座振込 等）
をご教示ください。必要情報があればご指示ください。よろしくお願いいたします。

参考リンク（一次ソース）

• イープラス｜「払戻しとなった場合、手数料も全額返金されるか」（対象項目・振込手数料は対象外/金額）
• イープラス｜「申込んだチケットを払戻ししたい」（払い戻しは主催決定時のみ）
• チケットぴあ｜「公演中止・延期・内容変更による払い戻し」（対象項目・決済手数料は対象外・未配送時の配送手数料）
• チケットぴあ｜「払い戻し（未発券の方）」→返送後、GMO-PG送金で口座振込
• ローソンチケット｜「各種手数料」（原則、手数料は払戻し対象外の案内）
• （参考）Ticketmaster｜Refundポリシー（主催から資金受領後に元決済へ返金）
• （参考）CASHPOSTの案内（ローソン等の返金スキームで使用される事例）

法的な論点（主催の返金義務）は契約・約款に依存し、消費者契約法等で無効となる条項があり得ます。個別の法解釈は専門家へ。