こんにちは、ジョージ(@George3cube)です。
今日は、スマホ初心者にも分かりやすく、ガジェット雑学について解説していきます。
ガジェット雑学とは、
「スマホやタブレットを購入しようと思うけど、製品の仕様表に書かれてる「メモリ」や「ストレージ」、Wi-Fiはわかるけど「b/g/n」ってなんなの??」
といった、イマイチよくわからない専門用語や意味などを分かりやすく解説し、スマホやタブレットを購入する前にまず一読してもらえれば、間違った買い物を防ぐことができる内容になっています。
この記事の中に、自分が知りたいガジェット雑学がなければ、コメントをもらえれば随時追記もしていくつもりなので、ぜひブックマークをしてみてください。
- まずはじめに
みなさんがスマホ・タブレットを購入する際に、なんとな〜くでも「スペック」または「仕様」を確認すると思います。
そして、必ずどんなスマホ・タブレットでも製品仕様表は存在するので、意味を理解して見てみると製品の違いについて分かるようになってきます。
引用:価格.com/HUAWEI P10 lite製品仕様表
上の表に似た製品仕様表がどの製品にもあり、公式サイトで自由に確認できます。
今回は、その製品仕様表をもとに、用語の解説や豆知識などをおりまぜて紹介していきます。
Contents
メモリ/RAM
記憶装置のことで、この容量が大きいとたくさんのデータが処理できます。
スマホは何か働こうとすると、CPU(頭脳)がメモリ(机)の上に資料を広げます。
机は広いといろんな資料を広げられますし、狭いと場所を考えながら作業することになり、スペースが足りないと作業を諦めなければいけないですよね?
つまりはメモリの容量によって、たくさんのアプリを起動した時など、動作がカクカクしてしまう原因につながるのです。
プロセッサ/CPU
CPUとはスマホの「頭脳」です。
プロッセッサーとも呼ばれ、処理装置のことを言います。
CPUはまさしくスマホの生命線で、CPUの性能が高ければ高いほど、たくさん処理できたり、処理するスピードが速かったりします。
ただし、CPUはメモリ(机)との相性があって、性能を発揮するためにはそれ相応のメモリが必要になります。
Snapdragon(スナップドラゴン)
一番メジャーなCPUです。
ほとんどのスマホメーカーはこのCPUを使っています。アメリカのクアルコム社が製造しています。
Kirin(キリン)
HUAWEI製品に搭載されているCPUです。
前身はHUAWEI関連会社だったHiSilicon Technologyが製造するCPUで、2014年からHUAWEI製品に搭載されています。
関連会社でのCPU製造により、他メーカーとの差別化を行えるようになった。その一番の恩恵は「価格」です。
ベンチマークテスト(CPUの性能を測るテスト)で同等のスコアを記録する他社製品より、圧倒的に安く販売しており、それが消費者の支持を受けました。
Media Tech(メディアテック)
中国製のスマホに搭載されているのが多く、低価格なスマホにもよく搭載されています。
製造元は台湾で、Snapdragonよりも安価に導入できることから、中国メーカーの中で爆発的に採用されてきています。性能自体も比較的安定しており、まだまだ性能が高いスマホには採用されていませんが、これからSnapdragonに匹敵するCPUとなる可能性があります。
ストレージ/ROM
ストレージとは、直訳すると貯蔵や倉庫という意味ですが、そのままスマホのデータを保存する容量と考えてください。
これが大きければ大きいほど、写真や動画が保存できます。
このストレージは、スマホのあらゆるデータやファイルを保存する場所になり、システム(それがないと動かない)のデータも該当します。
ストレージは一般的に16GB/32GB/64GB/128GBに分かれていますが、そのうちシステムデータが数GB程度使うので、写真や動画で使える容量は製品仕様表に載っているものより少なくなります。
OS
OSとはオペレーティングシステムの略です。
オペレーティングシステムを簡単に言い換えると、スマホの基本となる部分で、付随するメモリやCPUなどを管理する中心的なシステムです。
スマホやタブレットには大きくわけて2つのOSが存在します。
パソコンでもマックとウィンドウズではOSは違うのですが、OSが違うと「使いやすさ(UI)」に影響します。画面の明るさを調整したり、音量を調整したりするのもOSが違うと「どこに何があるのか」が変わります。
iOS(アイオーエス)
日本人が大好きなスマホ、アップルの「iPhone(アイフォン)」に搭載されています。iOSの特徴はアイフォンにのみ搭載されています。
アイフォンはスマホの出荷量が世界で2番目に多いのですが、実は世界全体で見ればiOSの使用率は20%程度です。しかし、日本でのiOS使用率は70%にも及び、ほとんどの日本人がアイフォンを使っています。
アイフォンが人気なのは、デザインの良さも一つですが、それ以上に「周りに使っている人が多いから、操作がわからなくても聞くことができる」というのが最大の理由だそうです。
Android(アンドロイド)
世界の8割を占有するOSがアンドロイドです。
アンドロイドはあの検索サイトで有名なGoogle(グーグル)が作ったOSです。
アンドロイドはiOSとは違い、Googleが販売しているスマホ以外にも搭載できることが特徴です。世界でスマホ出荷量1位の韓国メーカー「サムスン」ですが、そのサムスン製のスマホにもアンドロイドが採用されています。
アンドロイドは、オープンソースを採用しており、簡単にいうと「自由にカスタマイズしてもらってもいいよ〜」ってことなんです。
中国メーカーで世界3位のHUAWEI(ファーウェイ)は、アンドロイドをベースに独自にカスタマイズしたOSを自社のスマホに搭載しています。
Wi-Fi(ワイファイ)
Wi-Fiとはケーブルなしでインターネットに接続できる仕組みで、無線LANなどとも言われます。
自宅ではWi-Fiルーターを設置して利用する家庭が多いのですが、今はスターバックスやイオンなどの施設内で自由に使える無料Wi-Fiなどもあります。
Wi-Fiもつまりは電波なので、強度や範囲が存在します。
b/g/n
2.4GHz帯の周波数を使う無線規格です。
3種類ありますが、それぞれ同じ周波数を使っていますが、通信速度が異なります。
- b=11Mbps
- g=54Mbps
- n=300Mbps
もうこの3規格のどれかが欠けている製品は今後は発売されないので、Wi-Fiのベースとなる周波数だと覚えてください。
この2.4GHz帯のデメリットとして、実は周波数というのは日常に溢れており、ドライヤーや電子レンジも同じ周波数の電波を出しています。それ以外にも、マンションなどの集合住宅では、隣の家からWi-Fiの電波が流れ込んできたりするので、電波干渉をよく起こします。
つまり、環境や状況によって、繋がりにくくなる周波数です。
a/ac(n)
5GHz帯の周波数を使う無線規格です。
主にa/acという規格はありますが、2.4GHzでもあった「n」も5GHzに対応しています。5GHzが2.4GHzと違う点は、周波数の波が違い、「電波干渉がしにくい」周波数と覚えてください。
電波が隣の家やドライヤーなどとはぶつかりにくいですが、2.4GHzと比べて電波が届く範囲が狭いので、例えばマンションのリビングにWi-Fiルーターを置いた場合、隣の部屋でも電波が届きにくくなります。
気をつけたいのが、5GHzは屋内でしか利用できないという法律(電波法)があります。そこまで追求されることはないとは思いますが、リビングと庭がつながっている家で、庭に出て5GHz帯の電波でスマホを使えば違反となります。
カメラ
カメラはよく画素数だけが注目されますが、実はiPhoneは800万画素と有効画素数は思ったほど高くありません。
カメラの良し悪しを決めるのは画素数とは他に、「カメラセンサー」や「F値」などの重要な要素もあって、スマホ選びにカメラの性能を挙げる人も多いので、しっかり把握しておきましょう。
画素数
この数値が大きければ大きいほど、写真に印刷したときなどにより大きなサイズで印刷することができます。
ただし、スマホの画面はご存知の通り小さく、大きな解像度で写真を撮ってもあまり意味はありません。もちろん大きな解像度で写真を撮れば、1枚あたりのデータ容量は大きくなるので、必要に応じたサイズで写真を撮ることが大切です。
カメラセンサー
カメラセンサーとは光を電気信号に変換するセンサーのことで、カメラにとって光を多く取り込めることは、高画質な画像を撮るには不可欠な要素です。
カメラセンサーでもっとも有名なのがSONYのカメラセンサーで、iPhoneでも採用されています。
F値(えふち)
F値とは絞り値(絞り値)とも呼ばれ、この値が小さいほどレンズは明るくなり、レンズが明るくなるとシャッター速度も速くなります。
一般的にスマホのF値は「2.0」前後が多く、一眼レフなどのレンズが交換できる高性能カメラでは「1.8」などの小さなものも存在します。
位置情報/GPS
GoogleMapなどで必要になる機能です。
宇宙を飛んでる衛生から位置情報を受信します。それを使って、地図アプリと連動してカーナビが使えるようになります。
実は写真にも位置情報は記憶されており、どこで撮ったかというのも知ることができます。
指紋認証/眼球認証
セキュリティの仕組みとして、指紋認証が主流です。
自分の指紋でしかロックを外せないので、セキュリティ機能としてはぜひ使っていきたい認証方法です。今は価格が安いスマホにも搭載されているので、認証の精度・速度に気をつけながらスマホを選びたいところです。
指紋認証
スマホのどこかには必ず認証センサーがついています。
iPhoneだとスマホ正面のホームボタンが認証センサーとなっていますし、背面に認証センサーがあるものもあります。SONYのXperia(エクスペリア)はスマホ側面にセンサーがついているものもあります。
多いもので5種類の指紋パターンを記憶させられるので、例えば正面にセンサーがあるスマホは親指と人差し指、背面にセンサーがあるスマホは人差し指と中指を登録すると解除しやすいでしょう。
眼球認証
スマホのカメラを利用して、眼球にある虹彩を読み取って認証するものです。
虹彩とは、眼球の黒目の外側、人によっては茶色だったり、白人ならブルーだったりする部分です。
虹彩認証の弱点は、認証に時間がかかるということです。カメラで上下に虹彩をスキャンするため、一定の読み取り時間が必要です。
最新機種ではサムスンのギャラクシーS8でも採用されていますが、普及率は低めです。
顔認証
最近発売されたiPhone X(アイフォンテン)で採用されている認証方式です。
眼球と同じくスマホのカメラを使って認証を行うのですが、一度カメラからドットと呼ばれる目には見えない光を顔に照射し、その顔に照らされた光をカメラの赤外線で読み取る仕組みです。赤外線を用いるため、暗闇でも認証が可能です。
また、「寝顔でロックを解除される!」といった不安にも、アップルの公式な声明では「目を開けた状態でしか認証しない」ということです。
技適
日本では電波法というものがあり、日本国内で電波を発信する機器には「技適マーク」が必要となります。
スマホやタブレットを輸入する場合には、技適マークがもちろん付いていないので、日本国内での使用は原則できません。
例外として、外国人旅行者などは入国して90日までなら技適マークがなくても使用することが認められています。
機内モード
海外旅行で必須となるのがこの「機内モード」です。
機内モードに設定するとデータ通信を停止することができます。
そもそもは名前の通りで、電波を発信する機器を飛行機内で使うと、飛行機に悪い影響を及ぼす可能性があるため、簡単に電波をストップできるようにする機能です。
海外旅行先で日本の契約のまま、現地の電波を掴むと高額な費用が請求される可能性があります。
一応日本でドコモなどのプロバイダで契約していても、外国の電波を「間借り」して使うことができます。しかし、その「間借り」には日本で契約しているような「パケホーダイ」は適用されません。
間違って使っても支払う義務が発生するので、必ず日本をでる場合には「機内モード」にしましょう。
SIMカード
SIMカードとは、電話番号やデータ通信SIMなどの情報を記憶させたカードです。
SIMカードには3種類のサイズがあり、購入するスマホがどのSIMサイズなのかを知っておく必要があります。
- nano SIM
- micro SIM
- 標準 SIM
現在発売しているスマホには標準SIMはサイズが大きいため、現在は採用されていません。
少し前まではmicroSIMが主流でしたが、いち早くiPhoneはnanoSIMを採用していましたし、ここ最近発売されたスマホはほとんどがnanoSIMを採用しています。
スマホの世界では「小は大を兼ねる」ことが多く、SIMカードも例えばnanoSIMで契約すれば「変換アダプタ」と呼ばれるnanoSIMをmicroSIMや標準SIMへ変換できるものもあります。
その逆で、標準SIMをサイズダウンするには、新しく変更手数料を支払ってプロバイダに交換を依頼するか、もしくはSIMカッターでSIMカードをカットする必要があります。
DSDS(Dual SIM Dual Stand by)
DSDSとはデュアルシムデュアルスタンバイの略で、2枚のSIMカードを同時に待受ができる機能です。
SIMフリーのスマホでは、デュアルシム(SIMカードが2枚挿せる)が採用されていることが多く、通常は2枚の内どちらかしか電話やデータ通信を行うことができません。
しかし、DSDSは1枚のSIMカードは電話専用で使い、もう1枚のSIMカードはインターネットなどをする専用で使うといった、2枚をそれぞれ役割を持たせて使うことができます。
例えば、プライベート用と会社用のスマホを1台にまとめることができます。
通話専用のSIMで「かけホーダイ」を契約し、もう一つはデータ専用SIMで「パケホーダイ」を契約します。大手キャリア(ドコモなど)では当たり前だった「かけホーダイ」や「パケホーダイ」が格安スマホでも実現できるのです。もちろん月々の料金も大手キャリアよりも安く済むため、画期的な方法だと言えます。
DSDSよりももっと高度な仕組みで、DSDA(デュアルシムデュアルアクティブ)があります。
DSDSは同時「待受」なので、電話しているときはデータ通信ができません。その点、DSDAは電話中でもLINEを受信したり、為替情報が入ってきたり、同時に利用することができます。まだDSDAが使える機種は少なく、今後の普及が期待されています。
防水/防塵
防水や防塵の性能を評価する規格として、IPコードがあります。
IPコードとはInternational Protectionの略で、スマホなどの機器の保護性能を表す国際的な基準です。
表現の仕方は「IP68」というように表し、IPの後にある数字に左は防塵、右は防水の等級です。
ちなみに68は防水・防塵性能の最高等級で、iPhone7がIP67だったので、防水性能は上から2番目だということがわかります。
たまに「IP6X」だったり、「IPX8」のような表示もありますが、検査を行っていない場合や検査不能の場合は「X」で表示されます。
Gorilla Glass(ゴリラガラス)
ゴリラガラスとはアメリカのコーニング社が開発した化学強化ガラスです。
スマホの液晶に使われるガラスは、スマホの体積に占める割合のほとんどですが、その分落下させれば割れることになります。その他、爪やポケットの中で擦れたりして生活キズも外観を損ねる要因の一つです。
そんな繊細で脆いスマホのディスプレイに革命をもたらしたのがゴリラガラスです。
生活キズはつきにくくなり、落下に対する強度も大きく向上しました。もちろん落とした角度や高さで割れてしまうのは仕方がありませんが、その上に保護フィルムを貼ればさらに強度は増します。
今やほとんどのスマホで採用されており、それに対抗できる素材として、日本企業の旭硝子株式会社が「Dragontrail(ドラゴントレイル)」というのもあります。
まとめ
いかがでしたか?
スマホに関する知識は思った以上に幅広く、初心者にはむずかしいと感じるかもしれません。
まずは自分はスマホに何を求めるのかを考え、それに必要な知識はなにかを探してみましょう。今回紹介した用語や解説で、分からない部分や他に知りたい用語があればコメントでご依頼ください。
スマホ選びの説明書となるようにこれからも更新していくので、ブックマークをお願いします。